新型コロナウイルスへの対応について(5月4日)
新型コロナウイルスヘの対応について、ヴィキッズの現在の状況について、お知らせいたします。
緊急事態宣言が延長される見通しで、近隣の学校の臨時休業も、5月末まで延長されることが決まりました。
それらの状況を踏まえ、現時点でのヴィキッズの対応について、お知らせします。
開所状況について
ヴィキッズは、平常通り、開所を継続しています(GW期間も開所しています)。
政府等からの通達では、私達のような社会福祉施設については、感染防止に留意した上で、できるだけ開所を継続するように示されており、基本的にはそれに則った対応です。
↑こちらはスペインのニュースですが、日本より厳しい外出制限を強いられている国でも、自閉症の子どもたちは、散歩などが認められています。
これは、こうした障害や特性を持つ子どもたちにとっては、日常的な習慣の継続がとても大切だからです。
また、学校休業が長期化することで、学習や生活リズムの構築など、基本的な生活習慣が乱れてしまうことはすでに起こっており、今後も拡大が予想されます。
生活環境や人間関係も含めた、外部との接触の中で育つ子どもたちにとって、それらがもう2ヶ月も奪われてしまっていることは、本当に重大な問題です。
そうした状況下で、ヴィキッズが、少しでも子どもたちの「居場所」として機能できるよう、日々、判断に悩みながらではありますが、開所を継続しています。
それぞれのご家庭ごとに、安全や感染リスクに対するお考えも違いますし、一律に判断を押し付けるわけにもいきません。できるだけそれぞれのご家庭に寄り添いながら、支援を継続していきたいと思います。
基本的な感染防止の対応について
基本的なことですが、以下のような対応をおこなっています。
・スタッフの1日2回の検温の実施
・スタッフのマスク着用や手指消毒
・利用コマごとに、換気や清掃、消毒作業の実施
・おもちゃや教材、備品などの消毒の通常時以上の実施
・スタッフが休みやすい体制の構築
支援体制・内容について
ヴィキッズでは、これまでは、小集団での療育を基本としていましたが、当面、できるだけ多人数が一室に入ることは避け、個別対応を基本とした療育に切り替えています。2~3人が同室する場合も、同室時間を短くする、できるだけ対面での席の配置を行わないなど、密集状態を避ける体制で支援をおこなっています。
室内での療育については、気温が上がってきたこともあり、窓や扉は基本的に開放状態でおこなっています。外部の音や、カーテンのひらひらなどが気になってしまうお子さんについては、個別に状況を判断して対応しています。
また、どうしても室内にこもりがちの生活になってしまうこともあり、発散が必要なお子さんについては、事業所のあるビルの屋上を使っての軽い運動(しっぽ取りゲームなど)をおこなうなど、それぞれのお子さんの状況に合わせた支援内容をすすめています。
リモートでの支援の開始
試行錯誤しながらではありますが、一部、リモートでの支援を開始しています。
SkypeやLINEなどを使用したテレビ電話での支援などを手始めに、ご家庭に負担の少ない範囲で、様々な手段を考えています。
幼児さんについては、やはり基本的に対面での支援が中心ですが、情報機器の活用が可能だと考えられるお子さんについては、通所支援以外の代替的な手段を、少しずつ取り入れています。
対面に比べて、コミュニケーションが不自由な状況を、あえて逆手に取って、「曖昧な返事ではなく、きちんと言葉を使って伝える」「キーボードを使ってチャットをしてみる」といった支援内容も試みています。
なにぶん手探りではありますが、こうした手段が、今後、たとえば不登校や病気などが理由で家から出にくいお子さんへの、新たな支援の手がかりになる可能性もあります。実際に、管理者の岡田が以前勤務していた京都市内の支援学校では、病院の院内学級に通学する子どもたちに、遠隔授業や、テレビ会議システムを使った朝礼などをおこなっていました。
少しでもそうした形で、ポジティブなフィードバックが進めていければと思います。
以上、5月4日時点での状況についてお知らせします。