「ブロックス」アナログゲーム紹介
子どもたちに大人気のアナログゲーム、ブロックスを紹介します。
テトリスのようなブロックのパーツを使うゲームで、主に4人でプレイするゲームです。ゲームのルールはとてもシンプルです。
それぞれが一つずつ受け持つコーナーを設定し、まず、自分のコーナーに一つパーツを置きます。そこからは、角と角だけが接するように、順にパーツを置いていきます。自分のパーツの辺同士が触れてはダメですが、相手のパーツと触れるのは構いません。
最初の5ターンぐらいは自陣を固めていきますが、だんだんと陣地が広がり、他のプレイヤーとぶつかり合い出してからが本番です。
相手の思惑を予想しながら、それをかいくぐって、相手の陣地にいかに入り込むかが勝負の鍵になります。
最終的にはこんな感じ。パーツが置けなくなった人は脱落し、置けるだけ置ききったら、残ったパーツのマス数を数えて、少ない人が勝利です。なので、なるべくマス数の多いパーツから使っていきたいところです。
ロジックで考えられる部分と、他3人(特に自分の両側の2人)の出方次第でどうしようもない部分とのバランスが良く、勝ち負けがその都度動くのも良いところです(勝者が固定されない)。
2〜3人でも遊べないことはないですが、変則的なプレイになるので、4人専用と割り切って遊んだ方がいいですね。
「角と角だけ接していい」というルールさえ飲み込めれば、小学校1年生ぐらいからプレイできますし、大人同士でやっても盛り上がる奥の深さがあるゲームです。
半透明のパーツも、お子さんが好きな要素ですし、パーツがボードにパチっとハマるのも快感です。どのように置けばうまくいくか、パーツを回転させたり、裏返したりと、自然に子どもたちは工夫していきます。
コミュニケーションは、表面的な言葉のやり取りだけではなく、相手の意図や思考に思いを巡らせておこなうものです。
「相手がこのパーツを置いてきたということは、次はこんな風に置こうと考えているのでは…」などと、ゲームをプレイする中で、他者の思考に思いを巡らす必要があります。そうしたことの積み重ねが、自然なコミュニケーション力の源泉となるでしょう。
また、どんどんと陣地を広げていく子や、まずは自陣を固めることに精を出す子など、それぞれの性格や特性も、プレイの中で見えてきます。指導員や親御さんが、お子さんの特性を探るのにも有用なゲームだと思います。